投資信託紹介:アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信D毎月H無予想分配金提示

みなさんこんばんはJウォーカーです。

本日は私がメインで購入している投資信託の一つであるアライアンス・バーンスタイン米国成長株投信D毎月H無予想分配金提示型(以下長いので文中ではABDと略します)の紹介をしていきます。

投資信託といえば多くの方が積み立てNISAでeMAXIS Slim S&P500やeMAXIS Slim オルカンを購入しているのではないでしょうか?世間一般的に広く言われている手法ですし一つの正解といえば正解なのですが積み立てNISAの場合は20年で満期になります。20年たったら皆さんどうする予定ですか?20年後にロールオーバーは今の所ないので、年初に特定口座に移管されます(もちろんそのタイミングで手動で売買して新NISAに移す事は可能です)。

昨今の米国株を触っている方だと何となく去年、今年あたりは年初あたりが底だったのでは?なんて思っている方が多くないでしょうか?

下記にS&P500のチャートを用意しました。


eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の直近3年のチャートです。積立NISAの満期が去年だったとしたら今年の1月4日の基準価額の17690円×〇〇口という状況で特定口座に入っています。今執筆している6月9日現在で21229円と大きく上がっていますが、特定口座なので差額×約20%はもちろん税金で持っていかれます。まだ今年素直に上がっているからよいですが、タイミングによったらマイナスになるタイミングもあったかもしれません。実際の所は積立額の平均基準価額はもっと下になっているはずなので問題ないと思いますが。リーマンショックの時って戻るのに何年かかりましたっけ?

ただ私も日頃から思っているのですが株式と一緒で買う事より売る事の方が難しいのではないでしょうか?日本人は勤勉で貯蓄が好きと昔から言われるほどの国民性です。現在積立NISAで積立している人は本当に機械的に毎月3万円積立とか33333円積立している方が多いと思います。毎月少しづつ増えている口座残高をみてニヤニヤしている方もいらっしゃると思います(私の事です)。ご自身の性格を考えて今まで必死に積立していた投資信託を満期後に毎月〇〇円機械的に売却するという手法はとれそうでしょうか?せっかく貯めた口座残高が少しずつ減っていく・・・もし「私は大丈夫です」という方は「戻る」ボタンで戻っていただいて大丈夫です。少し不安の残る方や心配な方向けに、ここから本題に入らせていただきます。

今回紹介させていただくのはABDという投資信託です。毎月配当というと嫌な顔をされる方も多いと思います。実際の所毎月配当型の投資信託は長期の資産形成に向いていないという金融庁のお墨付きです。・・・ダメじゃん?ってなりますが、

それを受けて昨今は予想分配金提示型という方式が増えてきました。簡単にいうと毎月決算をして利益が出ていたら配当を出します。出ていなければ配当出ません。というシステムをとっています。ひと昔前まで主流だった毎月配当の場合は不調の時にも分配金(特別分配金)を出すため元本が目減りしてしまいました。もちろん特別分配金なので非課税です。俗にいうタコ足配当です。これが何がいけないかというと一番は元本の目減りです。

例えば100万円分の投資信託があって毎月配当(特別配当金)が出ているとします。

ある時見たら80万円になっていました。20%減ですが、こうなると25%利益を出さないと元値まで戻ってきません。こうなると投資信託としても運用はどんどん厳しくなっていきます。

一方の予想分配金提示型だと利益の出ている時のみ分配金が出ます。

例として100万円スタートで110万円になっていたら10万円分の何%かが配当になります。

100万円を切ると配当が出ません。ぼんやりとそんな感じのシステムと思ってください。

ABDの取っている予想分配金提示型の運用は

基準価額10000円~→100円配当(出たり出なかったり)

基準価額11000円~→200円配当

基準価額12000円~→300円配当

基準価額13000円~→400円配当

という感じです。

基準価額10000円がスタートでしたがわかりやすく9000円を基準価額として考えると

10000円未満(~10%)→無配

10000円(+10%)→100円(1%)配当

11000円(+20%)→200円(2%)配当

12000円(+30%)→300円(3%)配当

13000円(+40%)→400円(4%)配当

という風に利益を10%単位で区切ってその1割を分配金として出しています。

毎月都度利確を行っていますので正直複利という点では弱いです。分配金を再投資するとセルフで複利運用は可能です。

気になる中身ですが、まず現在の構成銘柄はこんな感じです。


eMAXIS Slim S&P500ではトップに $AAPL がきていたりGAFAMの割合が大きいですが若干構成が違います。また弱点の一つですが、信託報酬手数料がアクティブファンドですので、年率1.727%かかります。これは頻繁に売買を行っているためと割り切るしかないかなと。

また現在積立NISA口座では購入不可です。NISA口座は購入可能。来年度の新NISA成長投資枠は厳しいかもしれませんが続報待ちです。(現時点ではおそらく不可)

ちなみに投資信託の売買の参考の一つとして純資産増加額というのがありますが正直現時点ではあまり増えていません。去年後半から無配が続いていて離れている人が増えているので勢いは今落ちているといえますが、今回6月度の分配金が200円出そうなのでそろそろ戻ってくると思います。しかしそれでも純資産総額はeMAXIS Slim S&P500に続いて第2位ですからまだまだ人気は衰えていないと思います。ちなみに直近3か月の資金流出入額トップは世界のベスト(インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型))です。積立ができない投資信託なのですが、eMAXIS Slim S&P500、eMAXIS Slim オルカンを2位3位に抑えての堂々のトップです。こちらは先にマイナス点を多く出した毎月配当型なのですが毎月配当型の中ではかなり優秀です。またそのうち紹介できたらと思います。


ここまで読んでくださって買ってみようかな?と思った人向け

毎月利益の10%を分配金として出している投資信託です。購入して最初の数か月は特別分配金になる可能性も多いにあります。(その分購入単価は下がります)

分配金の出し方から基準価額は10000円~11000円あたりに収束していくと考えています。というのも過去5年間の分配金の金額割合からしてもこのあたりです。なのでこのあたりの金額になれば購入していくのがおすすめです。もちろん少し高い所で購入して特別分配金を何か月か貰うかナンピンするというのもありだとは思いますが。

本来であれば去年後半から今年上半期にかけて10000円を切った所で買い増ししていけていれば大正解だったのですが下がった所で買うのは勇気がいります。とくに配当をウリにしている投資信託はきついです。浮上するまで暗黒時代です。水面下で息が続かずギブアップする人が多いです。なので去年後半から今年3月ぐらいまでは資金流入額がマイナスでした。おそらくこの6月で200円の分配金が入るとかなり活気は戻ってくると思います。100円は間違いないですが。おすすめはNISAで10000円前半で買ってあと4年と6か月非課税で配当貰うのがおすすめですが、貴重なNISA枠をここで使っていいかどうかはご自身でご判断くださいませ。

ちなみに私は去年のNISAは1月に全額ABD、今年のNISAは同じく1月に全額世界のベストです。



コメント

このブログの人気の投稿

一生一緒にインベスコその2

一生一緒にインベスコ

優しい特別分配金(世界のベスト編)